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◎すぺしゃるエッセイ いぬとぼく 第4章

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ナレーション 第4章
土塚理弘  長い橋にさしかかりました 300mの直線
ここだ ここで引き離すんだ ぼくはオーラを爆発
させました いぬがみるみる小さくなっていきます
そしてついにいぬは 体力が尽き 歩き始めました
やった 勝った 3kmにも及ぶ 長期決戦でした
 ぼくは橋を渡りきり 坂道を下りながら 横っ腹
を押さえていました ぼくは勝ったのだ この痛み
は名誉の勲章だ でもまだ安心は出来ません とり
あえず今は引き離したけれどひょっとしたら 匂い
やら何やらをつけて まだやってくるかもしれませ
ん 奴ならやりかねない さらに ここから先は真
っ暗で 自転車のライト以外 光は殆どない道です
もしこんな所で追いつかれたりしたら 終わりです
引き離さねば と 殆ど尽きた体力をなんとか振り
絞り まだあと2kmの 家までの道のりを 進み
続けました
 5秒おきに 後ろを振り返り 振り返り 進み続
けました しかし 真っ暗で何も見えない ひょっ
としたらすぐ後ろにいるにもかかわらず ただ見え
てないだけかもしれない いや実は既に前に回って
るかもしれない いや 横か! などと くるくる
首を回しながら ぼくの敵は もはやいぬではなく
自分自身と化していました
ナレーション ※第5章(184ページ)につづく
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テーマ:同人活動 - ジャンル:アニメ・コミック

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