|portal|next|prev|home|
◎すぺしゃるエッセイ いぬとぼく 第2章

  44P
   〃 第2章
土塚理弘  そして いぬ対ぼくの最大の対決が 高校のとき
バイトの帰りに 勃発しました 20時30分 夏
の夜です
 その時ぼくは 自転車に乗って信号待ちをしてま
した 学校の後のバイトで 結構疲れてました そ
のバイトの時給が630円だったのを思い出してな
んだか これを書いてる今も 疲れてきました
 さて ぼけーと信号待ちをしていると 車道の向
こう側から白くて ちょっとでかめのいぬが こっ
ちにやって来るではありませんか やばい いぬだ
怖い 逃げたい 向こうに行ってくれ と思ってい
ると あろうことか いぬは ぐわっと 前足を
ぼくの肩にのっけてきました チャリがバランスを
崩して ぶっ転びそうになりました なんなのだこ
いつは 何がしたいのだ 暗い交差点で 自転車に
乗っている高校生に寄りかかって2本足で立ついぬ
 嬉しそうに 尻尾をぱたぱた振って ぼくの心は
この未だかつてないシチュエーションにすっかりパ
ニくり それでも表面上は 何とか平静を保とうと
怖いながらも 微動だにせず構えていました 別に
噛みつこうとしているわけでも ひっかこうとして
いるわけでもないのです なんか はっはっはっは
と 嬉しそうに顔を寄せてきているだけなのです
下手に動いてしまったら機嫌を損ねてしまうかもし
れません 信号が変わるのを待ち青になった瞬間に
思いっきり振りほどき 全力で逃げてやろうとパニ
くり頭で必死に策略をめぐらしました しかしそこ
は5差路 全然信号変わりません なんかもう泣き
たくなってきました
ナレーション ※第3章(120ページ)につづく
|portal|next|prev|home|
スポンサーサイト

テーマ:同人活動 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. Edit
  2. | Permalink
  3. | Category:清村くんと杉小路くんと
  4. |